犬の心理学

愛犬のしつけ方について触れる前に、ちょっと犬の心の中について考えてみましょう。

皆さんは“心理学”ってご存知ですよね?簡単に言えば目には見えない内面的な“心”に焦点を当て、生物体の意識や行動を研究する学問分野です。

難しいことはさておき、もちろん犬にも“心”があります。その心に何らかの欲求が生まれ、その衝動が行動を誘発するわけです。そして、行動した結果が望ましいものであれば次回もその衝動に従い行動を起こすでしょう。

しかし、結果が望ましくないいやなものであれば、次回はその衝動を抑えるか別の行動を取るようになるでしょう。ごくあたり前のことですが、基本的に人間でも犬でもこのような行動パターンを取っているわけです。

これが犬のしつけとどのように関わってくるのか?それは、犬は心の衝動によりとった行動の結果を、良いにしろ悪いにしろきちんと認識します。

「ある事(A)をしたい時にある行動(B)をとると、ある結果(C)が出る」と認識し、結果である(C)が望ましいものであれば犬の行動パターにこの一連の経過が組み込まれます。逆に結果である(C)が望ましくないものであれば、いやな思いをした記憶が残り行動パターンには組み込まれず、自分にとって不利益な行動と認識されてこの行動を繰り返さなくなるでしょう。

つまり、当然のことですが犬は自分にとって良い結果が出ると分かっている行動をとるようになるわけです。その良い結果としての判断材料となるのが“褒められる”ということです。犬は基本的に集団生活を好み、リーダーに従うことで安心を得たいとう欲求を持っています。

リーダーに褒められるということは、自分の存在をきちんと認識し行動を理解してくれたということであり、犬はこの上ない満足感を感じるのです。つまり、しつけをしていく上で重要となるのはいかに“叱るか”ではなく、いかに“褒めるか”ということになるわけです。この辺が人間社会の“教育”とは異なりますね。

 ここで一つ疑問なのは、なぜ褒められるのが好きなはずの犬の中に、怒られても同じ事を繰り返してしまう犬がいるのかということです。そこにはこんなメカニズムが隠されているのです。

注目されることに満足を感じる犬ですから、寂しいときは“相手にされたい”という欲求が出てきます。犬は人間の言葉の意味を理解することは基本的に出来ません。怒られているとき、良い結果としては判断しないまでも、“相手にされている”という価値を感じています。

どうすれば褒められるのかが分からない犬の場合、相手にされたいという欲求を満たすためにわざと怒られるようなことをやります。例えば、ところ構わず排泄行為をしてしまう犬は、排泄をどのようにやれば良いのか(褒められるのか)分からず、“排泄をすれば飼い主が近くに来て相手をしてくれる”という行動パターンが組み込まれ、怒られても繰り返してしまうようになるのです。

ましてや普段あまり遊んでもらえずに不満の溜まっている犬であれば、何とか飼い主の注意を引きつけようとして、良い悪いの見境なくあらゆる手段を講じるようになってしまうでしょう。

 犬は心を持った動物です。それは犬の表情や行動を見ていれば分かりますよね。犬の正しいしつけ方のポイントは言うことをきちんとこなせた時に“いかに褒めるか”ということと、失敗した時に“いかに叱るか”ではなく“いかに対応するか”なのです。

このしつけを行うためには、飼い主が犬の心理状態に理解を示し適切に対応する心構えをもっておく必要があります。飼い主と犬の信頼関係は、心と心のつながりがなければ成立しません。犬の心理学は犬と上手に付合っていくためのヒントを与えてくれます。


犬の動物学から学ぶ犬の種類とそのしつけ方

犬と人間は、その起源を辿っても切っても切れない親密な関係にあります。多くの犬の種類の中であなたが選んだ愛犬のこと、どれくらい知っていますか?愛犬のしつけを正しく行えていますか?このサイトでは動物学の観点から犬の様々な側面を紹介しています。このサイトをきっかけに、もっと愛犬のことを知りお互いに幸せな生活を送っていただけたら幸いです。犬の動物学、楽しみながら見てみてください。


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